今週に入って今年の冬で最も強い寒波が西部カナダに到来し、オカナガン地方はそれまでの比較的穏やかだった気候が嘘のような厳しい寒さに見舞われました。
今年はこれまで何度かアイスワイン用ブドウの収穫をするチャンスがあったものの、あと一歩のところで気温が下がらず収穫作業を見送らざるを得ませんでした。
しかしこの寒波の中、ついに天然氷結ブドウの収穫作業、プレス作業が決行され、自分はプレス作業のメンバーとして今年もアイスワインづくりに携わりました。
BC州ケロウナ サマーヒルピラミッドワイナリーにて
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ワイナリーのオーガニック認定ブドウ畑で収穫された天然氷結ブドウ。品種は リースリング です。
出来るだけ気温の低い状態でブドウを収穫するため、収穫作業は雪の降る中、昨晩の夜10時半から深夜3時にかけて行われました。
ブドウを手に取ると非常に固くなっていて、ブドウの水分が完全に凍結したのがはっきりと分かります。
ワイナリーに到着したのは朝の6時。外はまだ真っ暗です。

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準備が完了し、空がうっすらと明るくなりかけた頃、プレス作業が開始されました。
まずはコンベアーを使ってアイスワイン専用のプレスマシンに天然氷結ブドウを投入します。
作業はコンベアーを使う以外、すべて手作業です。プレスマシンの内部に均等にブドウを敷き詰める作業は体力と忍耐の必要な仕事ですが、皆がそれぞれに与えられた作業を確実にこなしてゆきます。
作業はすべて屋外で行われます。朝になっても気温はあまり上がらず作業には非常に過酷な環境です。
反面ブドウが凍結したままになっているため、非常に高い糖度の果糖エキスの抽出が期待できます。

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プレスマシンへの天然氷結ブドウの投入が完了、ついにプレス作業の開始です。
天然氷結ブドウは非常に固く凍っていてより強い圧力でプレスする必要があるので、プレスマシンは通常のワイン用ではなくアイスワイン専用のマシンを使います。
寒さでプレスマシンが止まったりすることはないか?きちんと作動するか?固唾を飲んで見守っているところです。

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無事プレス作業が始まり、しばらくした後、待望の果糖エキスが抽出されてきました!!
普通のワインだったら果汁はプレス作業後滝のように流れてくるのですが、アイスワインの場合ブドウ一粒から一滴しか果糖エキスが抽出されません。
だからアイスワインの果糖エキスが抽出されるときも 「ポタ、ポタ」と雫が落ちてくるような感じで、抽出に非常に時間がかかります。
作業中プレスがきちんとされているか、果糖エキスの糖度は適正かを常にチェックするため、アイスワインのプレス作業期間、醸造所は24時間フル稼働します。

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これが天然氷結ブドウから抽出された 一番搾りの果糖エキスです。
気温が寒いためエキスが既にシャーベット状になっています。
完熟したアプリコットを凝縮したかのような何とも言えない味わいが何ともたまりません!!

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(おまけ)
今回アイスワイン用に収穫された 黒ブドウ シラー の天然氷結ブドウです。
この品種がアイスワインになると一体どのような味わいになるのか、密かに楽しみにしている品種です。

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アイスワインのブドウ収穫・プレス作業に携わって4年目のシーズンを迎えましたが、
ブドウ収穫タイミングの見極めの大変さ、仕込みの過酷さと、今年ほどアイスワイン造りの大変さを感じた年はなかったように思います。
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今回紹介した サマーヒルピラミッドワイナリー のアイスワインはこちら
2012-01-23 13:29